コラム

感動葬儀

エピソード29

感動葬儀

町内会の役員を長年に渡ってされている方が亡くなりました。ご遺族でお別れを済ませ、おふたを閉じたときに、「顔を見せてくれ。」と大勢の町会の方がお柩の周りに集まってきました。喪主様に確認をして、静かにお柩の観音扉を開けてお別れいただきました。「変わってないね。」「まんまだね。」「また一緒にパークゴルフしような。」「世話になったな。」「元気でな。」皆さんはそれぞれにお声かけされていました。それはあたかもその人が生きているような感じで言葉を掛けられていたようにも見えました。ご遺族様も、一言ひとことをかみ締めるように聞いておられ、一人ひとりに深々と頭を下げておられました。ご出棺後、ご町内の皆様は、誰もしゃべることなく、ロビーのベンチ椅子に座り、ただ呆然としておりました。突然の死があまりにも信じられないという感じで、涙もありませんでした。しばらくの時間が経ってから、「いい人だったよな。」「ほんと。」ぽつり、ぽつりと言葉が出てきて、思い出話になりました。同じ時を過ごした仲間って本当にいいなと思いました。