コラム

感動葬儀

エピソード32

感動葬儀

故人様の好きだったお花を尋ねますと、「特にないですね。……あっそういえば、昔、寒椿を探しに、遠くまで旅をしたことがあります。」とのことでした。祭壇に、少々飾らせて頂きましたが、祭壇の中では寒椿は脇役に徹していました。しかしながら、「お話覚えていてくれたんですね。ありがとうございます。主人も喜んでいると思います。もし出来れば、この寒椿少し分けていただけませんか?」喪主様からの一言。
葬儀が終了し、祭壇に飾ってあった寒椿を全て、ご自宅にお届けし、喪主様にお渡しいたしました。大変な喜びようで、何度も何度も「ありがとうございます。」と深くお礼されました。
後日、その喪主様が突然会社を来訪し、「先日は大変お世話になり、ありがとうございました。」と丁寧にご挨拶にされました。「寒椿には深く感銘いたしました。出来る限り夫の花として、根付かせようと努力しておりました。ほとんど枯れてしまったのですが、1本だけなんとか根付きそうなんですよ。このまま根付いてくれたらありがたいですね。真っ先に葬儀屋さんに伝えたくて突然なんですが着てしまいました。」
本当にありがたいことです。願わくは、来年も赤い花が咲いてくれるよう切に祈りたいですね。