感動葬儀
エピソード38
感動葬儀
長年美容師さんをされていた方のお母様が亡くなりました。亡くなる前は遠い施設に入所されていましたが、奥様は、月に1度、道中5時間かけ施設にお見舞いにいかれてたそうです。そして、行くたびにお母様の髪を切っていたそうです。
御納棺の際に、納棺師が準備を進めますと、「私にやらせてください。」と髪を切り、整え、そしてきれいにお化粧をして頂けました。それはそれはごくごく自然でにこやかに眠っているかのようでした。どんなに素晴らしい納棺師がお化粧しようとも、愛情あふれるお化粧にはかなう訳がないですよね。
全てのお式が終了してから、ご自宅にお伺いいたしますと、「ありがとう、せっかくおくりびとに来てもらったのにわがまま言ってごめんなさいね。」「いいえ、私どもも勉強させて頂きました。本当にきれいに安らかなお顔をされていましたね。」それからというもの、奥様の話が止まりませんでした。お母様のなれ初めから、どのように育てて頂いたか、ご親戚の仲の良かった時代のこと、お孫さんのこと、私も滅多に足のしびれるほうではないのですが、この時ばかりは立つまでに少々時間がかかりました。「あら、お茶も出さないでこんな話、ごめんなさいね。」「でもね、何でもはいはいと聞いてくれて、思うままに安心して送ることが出来ました。感謝してますよ。」最後の一言。嬉しかったですね。でもさすが美容師さん、お話好きというよりも、お話に慣れています。そして何よりも愛情にあふれていることを実感させて頂きました。見習うべきところが沢山あります。