コラム

感動葬儀

エピソード39

感動葬儀

死産でした。旦那様よりお電話があり、お棺とお骨箱を分けてほしいと、涙声での連絡がありました、お棺を確認すると、二年前に購入したもので、色がくすんでおりました。その場では、お時間を頂いて後ほどお届けする旨を伝えて、電話を切りました。問屋に電話すると、次の日の出荷になるということで、急遽私どもで札幌までお棺を取りに走りました。

約75cmの花柄の小さなお棺です。その足で、病院までお棺と御骨箱を届けさせて頂きました。旦那様は、目が真っ赤で、声もほとんど出ませんでした。お悔やみの言葉を述べ、お棺をお渡しして、「ひとつだけ言わせてください。もしかすると火葬してご遺骨が残らないかもしれません。もしよろしければお柩に小銭かペンダントのようなものを一緒にお入れされるとよろしいかと思います。」と伝えさせて頂きその場を去りました。

後日、旦那様がお支払いに来られて、「その節はありがとうございました。」「御骨はごくわずかでした。小銭は娘のものとして肌身はなさず持ち続けたいと思います。」

小さな子が亡くなると、いつも自分だったどうなるのだろうと考えてしまいます。悲しいですよね。つらいですよね。仮に寄り添うように語り掛けても、同じ境遇にならなければ、つらさ、悲しみはわからないかもしれません。傍にいて、相手から話しかけられるのをお待ちして受け止めることしか出来ないような気がします。グリーフケアの難しさも感じます。