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HOME > 弊社講演会より > 2.「知っておきたい悲嘆(グリーフ)のための処方箋」 > 36-古井戸の落ちたロバ |
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弊社講演会より Vol.2 |
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『知っておきたい悲嘆(グリーフ)のための処方箋』 |
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■36-古井戸の落ちたロバ |
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最後になりますが、
じゃこめてい出版 北山耕平さんの「古井戸に落ちたロバ」という絵本の要約を紹介をさせていただいて
本日のご講演を終了させて頂きたいと思います。
ある日、年老いたロバが古井戸に落ちてしまいました。
ロバの泣き声を聞きつけた農場主は、すぐに井戸に駆けつけました。
その状況を見た農場主は、この深い井戸からロバを引き上げる事は不可能だろう。と判断し、他の動物達の安全を考え、可愛そうだとは思ったのですが、この井戸をロバごと、土で埋める事を決心しました。
そして、農場の仲間を集め、この井戸を土で埋め始めました。
年老いたロバは混乱しました。
「皆、何をしているんだ? 助けてくれないのか? 今までこんなに頑張ってきたのに。 なぜ、助けてくれないんだ? なぜ、俺を殺そうとするんだ?」
ロバは悔しくて、悔しくて、仕方なかったのですが、どうする事もできませんでした。
土が背中に当たるたびに激しく痛み、そして、土がまた背中に当たるたびに悔しく、そして悲しくなりました。
もう、死ぬんだな。
そう思った瞬間、ロバはある事を思いつきました。
「もし、この背中に当たる土を振り払い、落ちた土を足で踏み固めたら・・ 土を足で踏み固め続けたら・・ 上に上がれるのではないか?」
そう考えたロバは、背中に土が当たるたびに、その土を振り払い、足で踏み固め始めました。
土が背中に当たるたびに、激しく痛みました。 想像を絶するほどの痛みを覚えました。 と同時に悲しくなりました。
しかし、ロバは諦めずに何度も何度も、振り払い、土が背中に当たるごとに振り払い、そしてまた振り払い続けました。
振り払っては、踏みあがる。振り払っては、踏みあがる。
ロバは、何度も挫けそうになりましたが、自分を勇気づけながら、ひたすら続けました。
今まで信じていた農場主に土を落とされ。どんなに背中が痛もうと、どんなに泣きたくなっても、そしてどんなに今の状況が最悪に思えようと、ただひたすら希望を失わずに続けました。
そして最後には、疲れ果て、傷だらけになりながらも井戸を乗り越え、脱出する事に成功したのです。
農場主のロバを殺そうとした行為が、逆にロバを救うことになったのです。
そして、それはロバが決して諦めなかったからなのです。
逆境に屈しなかったからなのです。
それは私達自身の人生にも言えます。
逆境に面した時、辛いでき事に出くわしたとき、慌てふためいたり、人のせいにしたり、愚痴をこぼしたり、悪口を言ったり、家に閉じこもってションボリしたりするのではなく、落ち着いて、状況を判断し、冷静に解決策を見極め、そして全力で前に進み続ければ、全力で行動すれば、道は開ける。
必ず道は開ける!という事なんです。
その時は、逆境にしか見えない事が、後になって考えてみれば、そのでき事があったおかげで前に進めた。という事がほとんどなんです。
生きるとはどういうことかを教えてくれる作品だと思っております。
人生、苦しいこと悲しいことは数多です。でも生きていれば、必ず楽しいことや、嬉しいことにも出会えるのです。
本日は、長時間にわたりご清聴ありがとうございました。 |
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本文は、弊社にて行った講演を基に一部加筆修正を加え掲載しております。 |
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