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岩見沢公益社オリジナルコラムVol.2
『生きるための死に方』
■一般的な葬儀費用について@
 なぜ宗教が存在するか。魂は生きているという全ての宗教の考えがあります。逆に人は弱い生き物であり死の恐怖があるため宗教にすがります。葬儀は、北海道でも昔は自宅葬が主流でした。日本では現在でも約5割が自宅葬です。北海道では寒さもありましてご会葬者に外でお待ちいただくのは忍びないということでお寺、自治会館などでの葬儀が支流となり、その後斎場葬に移行していきましたが、最近では、地味婚のように地味葬という言葉も出てきまして、自宅葬、家族葬なども増えてきました。

 葬儀費用については、全国消費者センタ―で調べた平均費用は、日本が340万円、札幌が280万円、岩見沢では160万円です。この金額の差は、慣習の違い等によるものです。岩見沢市内では、一般的に2日間の葬儀総費用は約120万円〜200万円といわれております。年々費用は下がりつつある傾向にあります。

 私ども葬儀社へは、約40万円〜100万円(祭壇・御棺・霊柩車・香典返し等です)、仕出し店へは、約20万円〜40万円(飲食・引物等です)、雑費として約10万円〜20万円(夜具・会場使用料・集合写真・火葬料等です)、そして最後に宗教者へのお礼、仏教でいうお布施、院号料ですね。

 皆様のご質問の中でよく、葬儀費用最低でいくらかかりますかと問われます。皆さんはどうでしょうか?どのくらいだと思います?私がお答えしているのは、16万7000円ですとお答えしています。

 これは、実際には平成14年度岩見沢市における生活保護世帯に対しての、最高給付額でして、市の考えとしてはこの金額内で2日間の葬儀を執り行ってくださいということです。この場合には私どもも赤字ではありますが、なるべくこの金額に収まるように施行をさせていただいています。
本文は、平成15年2月にお話しをさせて頂いた講演を基に一部加筆修正を加え掲載しております。
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